メンバー全員「ワル」なバンド?モトリー・クルーの破天荒な歴史を語る

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https://ototoy.jp/news/91185
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『モトリー・クルー』は、派手なメイクにワイルドな衣装という「ワルな見た目」が特徴のロックバンドです。
中毒性のあるキャッチーなロック音楽で注目を集め、80年代のヘヴィメタル界を牽引しました。

そんなモトリー・クルーは、メンバーの不祥事が多い「お騒がせバンド」としても知られています。
この記事を読んでいる方の中には「どんな事件があったの?」と思う方もいるはずです。

今回はモトリー・クルーの歴史や、メンバーが残したエピソードを語っていきます。
見た目も行動も「バッド・ボーイズ」なモトリー・クルーの歩みを、一緒に見ていきましょう!

まずは押さえておきたい!モトリー・クルーの歩み

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https://amass.jp/145186/

『モトリー・クルー(Mötley Crüe)』は、1981年に結成されたアメリカのヘヴィメタルバンドです。
バンド名は「雑多な、うさんくさい連中」を意味する「Motey」と、「乗組員、連中」を意味する「Crew」を組み合わせた言葉です。

バンド名は ミック・マーズ(ギター) の発言から生まれ、彼が以前所属していたバンドで、仲間の誰かがバンドの見た目や雰囲気を評し「What a motley looking crew(なんてごちゃまぜな奴らなんだ)」と言ったことが由来とされています。

バンド名にウムラウト記号(¨)があるのは、当時『Motörheadモーターヘッド』『Blue Öyster Cultブルー・オイスター・カルト』などウムラウト入りのバンド名がクールだと思われていたからです。

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https://burrn.online/news/20230923_02.html

モトリー・クルーは1982年に1stアルバム『華麗なる激情』でデビュー。
濃いメイクに派手な衣装というビジュアルが、アメリカの若者を中心に注目を集めます。

翌年に発売した2ndアルバム『シャウト・アット・ザ・デヴィル』は、発売から2週間で売上20万枚を記録。

5thアルバム『ドクター・フィールグッド』はアメリカで売上600万枚、全米チャート1位を獲得し、ヘヴィメタルバンドとしての人気を確立しました。

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https://nme-jp.com/news/109993/

90年代にはヴィンス・ニールとトミー・リーがバンドを脱退しますが、2人はわずか数年で復帰。
2015年12月にバンド活動を停止しますが、それから4年後の2019年11月に活動を再開しました。

モトリー・クルーの主要メンバー4人

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https://nme-jp.com/news/70366/

モトリー・クルーのメンバー(左から順に)

ドラムス:トミー・リー

ボーカル:ヴィンス・ニール

ベース:ニッキー・シックス

ギター:ミック・マーズ

モトリー・クルーは結成から現在まで、主に4人のメンバーで活動しています。

活動期間中には脱退や復帰がありましたが、本記事ではモトリー・クルーの中心メンバーである4人を紹介します。

ヴィンス・ニール(ボーカル)

ヴィンス・ニール
https://nme-jp.com/news/29680/

担当:ボーカル
生年月日:1961年2月8日
出身地:ロサンゼルス

ヴィンス・ニールは、モトリー・クルーの初代ボーカリストです。
デビュー初期の頃は「飲酒運転で自動車事故を起こす」「テレビ番組で共演者を殴り倒す」など、かなりの問題児でした。

1992年には「カーレースに没頭していた」ことでバンドを解雇されますが、5年後の1997年に復帰しました。

https://youtu.be/-qBg1cWpaEE?si=kkkY-K0KQnrDy13H

ボーカリストとしては、鼻にかかったようなハイトーンボイスが特徴です。
ヴィンスのパワフルな歌声はバンドに欠かせない要素で、脱退後もすぐに復活しています。

1992年にはソロデビューを果たし、ワイルドな見た目と圧倒的な歌唱力でメタルファンを魅了しています。

ミック・マーズ(ギター)

ミック・マーズ
https://nme-jp.com/news/122169/

担当:ギター
生年月日:1951年5月4日
出身地:テレホート

ミック・マーズはアメリカ出身のギタリストで、モトリー・クルーの最年長メンバーです。
結成時からモトリー・クルーのギターを務め、ほぼすべての楽曲制作に携わっています。

https://youtu.be/Yd_ogesILiU?si=W7egBsyqXrYbgJSk

ミックは体をほとんど動かさず、黙々とギターを弾くのが特徴です。
演奏スタイルは静かでありながら、激しくも頭に残るサウンドを生み出しています。

彼が奏でるザクザクしたギターの音は、モトリー・クルーの音楽に欠かせないものとなっています。

ニッキー・シックス(ベース)

ニッキー・シックス
https://nme-jp.com/news/62477/

担当:ベース
生年月日:1958年12月11日
出身地:ロサンゼルス

ニッキー・シックスはアメリカ出身のベーシストで、モトリー・クルーのリーダーです。
破天荒な経歴と全身タトゥーの派手な見た目から「ロック界の反逆児」と呼ばれています。

https://youtu.be/pB8tyjN5of0?si=9FBlDFY3QDp6D1Fo

モトリー・クルーでは作詞を担当していて、実体験を基にした歌詞が高い評価を得ています。
過去に「薬物の過剰摂取で2分間心停止」したことがあり、バンドの代表曲『キックスタート・マイ・ハート』ではその時の経験を綴っています。

モトリー・クルーの数々のヒット曲を生み出した功績を持つ、才能豊かなミュージシャンとして知られています。

トミー・リー(ドラムス)

トミー・リー
https://nme-jp.com/news/117774/

担当:ベース
生年月日:1962年10月3日
出身地:ギリシャ

トミー・リーは、ギリシャ・アテネ出身のドラマーです。
1999年に「妻への暴行容疑」によりバンドを脱退しますが、2004年に復帰しています。

https://youtu.be/By8S9qQX9b8?si=pxyZ5pbqo80RoDBX

トミーの演奏は、ドラムやシンバルを「力強く叩く」のが特徴です。
目立つことが大好きな性格で、ライブでは360度回転するドラムセットを使って演奏したことも。

彼のプレイスタイルは後に『スリップノット』『LUNA SEA』が真似するなど、ドラマーに大きな影響を与えました。

モトリー・クルーの代表曲5選~耳に残るロックの名作~

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https://www.barks.jp/news/?id=1000166007

モトリー・クルーは派手な見た目と破天荒なパフォーマンスで、多くのメタルファンを魅了してきました。
彼らの音楽は、1度聴けば耳に残るキャッチーな曲が揃っています。

今回はファンからの反響や、ライブでの演奏回数が多い「モトリー・クルーの代表曲」を5つ紹介します。

Live Wire(ライヴ・ワイヤー)

https://youtu.be/Ahq4blDfU5s?si=MqkHcIxXPKZKijVA

リリース日:1981年11月10日
収録アルバム:Too Fast For Love(華麗なる激情)

『ライヴ・ワイヤー』は、1981年11月10日に発売された1stアルバム『華麗なる激情』に収録された曲です。
本作はデビュー初期のモトリー・クルーを代表する曲と言われています。

イントロではギターとベースの粗削りなサウンドが鳴り響き、ヴィンスの力強いシャウトから曲が始まります。
ヴィンスは甲高い声で叫ぶように歌っており、曲に一層の迫力を与えています。

激しさと勢いのあるリズムは、モトリー・クルーらしい破天荒な雰囲気を感じさせる1曲です。

Home Sweet Home(ホーム・スウィート・ホーム)

https://youtu.be/Gmrh42foUsg?si=FxUS8ADu6MC4FO3X

リリース日:1985年9月30日
収録アルバム:Theatre Of Pain(シアター・オブ・ペイン)

『ホーム・スウィート・ホーム』は、1985年9月30日に発売されたシングルです。
激しいロック音楽が多いモトリー・クルーには珍しい、スローテンポのバラード曲です。

この曲のポイントは「ヴィンスの感情が込められた歌声」です。
何度も繰り返される「Home sweet home」というフレーズは、故郷に思いを馳せているように感じます。

ライブではトミーのピアノ演奏が始まると、客席から歓声が上がります。
その後に続く美しいメロディーは、いつ聞いても感動する名曲です。

Girls,Girls,Girls(ガールズ、ガールズ、ガールズ)

https://youtu.be/qMuZbxfFpfE?si=tWkhAanAYP5piCV2

リリース日:1987年5月15日
収録アルバム:Girls,Girls,Girls(ガールズ、ガールズ、ガールズ)

『ガールズ、ガールズ、ガールズ』は、1987年5月15日に発表された曲です。
同名のアルバムの表題曲として収録され、全米アルバムチャートで2位を記録しました。

この曲はモトリー・クルーの「ワイルドさ」を全面に押し出したハードロックです。
勢いのあるギターとドラムのサウンドに、ヴィンスのがなり声が見事にマッチしています。

ファンからは「ライブの定番曲」「モトリー・クルーの代表作」として、高い評価を得ている名盤です。

Dr.Feelgood(ドクター・フィールグッド)

https://youtu.be/trGX3ET3jTQ?si=zi8qtn5vkfw0ux6R

リリース日:1989年9月1日
収録アルバム:Dr.Feelgood(ドクター・フィールグッド)

『ドクター・フィールグッド』は、1989年9月1日に発売された5枚目のアルバムです。
全米アルバムチャート1位、600万枚以上の売上を記録した「モトリー・クルー最大のヒット曲」です。

本作はニッキーの心停止をきっかけに、メンバー全員が薬物を断って制作した作品です。
薬物の売人を「魅力的と呼ぶべき男ではない」と綴った歌詞は、ニッキーの経験を基にしたものと推測されます。

ポップな曲調と繰り返し歌われる「Dr. Feelgood」が、中毒性の高い曲に仕上がっています。

Kickstart My Heart(キックスタート・マイ・ハート)

https://youtu.be/ybcxIpb-R_0?si=mcdtSTTlOpZ0g2In

リリース日:1989年11月20日
収録アルバム:Dr.Feelgood(ドクター・フィールグッド)

『キックスタート・マイ・ハート』は、1989年11月20日に発売されたシングルです。
本作は5thアルバム『ドクター・フィールグッド』の5曲目にあたります。

この曲は疾走感溢れるロックナンバーで、「ライブで盛り上がること間違いなし!」の曲です。
「バイクのエンジン音」を再現したギターの演奏から始まり、サビではヴィンスの伸びやかな歌声が響き渡ります。

聴くだけでテンションが上がり、ライブでも最高の盛り上がりを見せる曲です。

モトリー・クルーの意外な裏話!メンバー達のエピソードを深掘り

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https://rollingstonejapan.com/articles/detail/40117

モトリー・クルーは「悪名高い」バンドとしても広く知られ、メンバーのトラブルやスキャンダルで度々世間を騒がせていました。

本記事ではモトリー・クルーの数あるエピソードの中から、特に注目を集めた3つの話題を紹介します。

ヴィンス・ニールの解雇と復帰

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https://nme-jp.com/news/49091/

モトリー・クルーのボーカルを務めるヴィンス・ニールは、1992年にバンドを解雇されました。

脱退理由は「バンド活動よりも趣味のカーレースに没頭していた」と公表されましたが、実際は「バンドの路線変更にヴィンスが従わなかった」のが原因と言われています。

https://youtu.be/6FU0z52y6R4?si=Y4KwPAgVghquT_Zg

ヴィンスの脱退後は、2代目ボーカリストとしてジョン・コラビが加入。
しかし、コラビは6thアルバム『モトリー・クルー』のみ参加し、1997年にはバンドを離れています。

コラビ在籍時のモトリー・クルーは人気が低く、リーダーのニッキー・シックスも「すごくまとまりのないアルバムだと思っている」と語るほど。

メンバーやファンからの不評を受け、ヴィンスがバンドに復活したと考えられます。

活動停止の契約書を爆破

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https://nme-jp.com/news/75543/

モトリー・クルーは2014年1月に、最後のツアーを開催することを発表。
活動停止を発表した記者会見では、メンバー全員が「絶対に再結成しない」という内容の宣誓書にサインしました。

https://youtu.be/WPPsG0Cp83w?si=1gTHfSmCgvGSmcJt

その後、活動停止から4年後の2019年11月に「再結成」を発表。
公式YouTubeには、テーブルに置かれた契約書を爆破する動画が公開されました。

ナレーションでは「くだらない契約を破り、引退撤回だ!」と語り、本当に「破った」ことで注目を集めました。

ミック・マーズの引退騒動

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https://www.barks.jp/news/?id=1000165550

ミック・マーズは2022年10月に、「健康上の問題」でツアー活動から引退。
原因は「強直性脊椎炎きょうちょくせいせきついえん」という病気で、首を左右に動かせないほど進行しているとのこと。

しかし、「ツアー活動からの引退」について、ミックと他のメンバー3人の間で解釈に違いがあったことが明らかになっています。

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https://burrn.online/news/20221027_02.html

ミックはツアー活動の引退について、「ツアーから引退しただけ」「バンドには在籍する」と主張。
一方、バンド側は「ツアーの引退は、バンドを辞めることと同じ」だと解釈しています。

これに対してミックは「一方的に離脱させられた」と反論し、2023年4月に訴訟を起こします。
ミックの「ツアー引退」は裁判沙汰となり、事態は泥沼化しています。

モトリー・クルーは現在も活動中!メンバーの最新情報を紹介

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https://youngguitar.jp/news/motley-crue-cancelled-ep-single

モトリー・クルーは2018年の活動再開後、ツアーの開催や新曲のリリースを続けています。
2021年には結成40周年を迎え、アルバム『華麗なる激情』『ドクター・フィールグッド』のリマスター版が配信リリースされました。

ベーシストのニッキー・シックスは、今後の活動について「結成50周年を迎える2031年まで続ける」と語っています。

では、モトリー・クルーは現在どのような活動を行っているのでしょうか。
最後に、バンドに関する最新情報を2つピックアップして紹介します。

新しいギタリスト『ジョン5』が参加

ジョン5
https://burrn.online/news/20221028_01.html

モトリー・クルーは2022年10月に、ミック・マーズの後任として『ジョン5』を迎えたことを発表。
ジョン5はニッキーの友人であり、加入については「ミックの遺産を引き継ぐことになって光栄だよ」と語っています。

https://youtu.be/6bCAizfzcgI?si=nCJCgPlQwY8oZBbE

2024年4月には、ジョン5の参加から初の新曲『Dogs Of War』のMVを公開。
新曲ではミックがこれまで奏でていた、ザラついたダークな音作りとグルーヴ感あるヘビィなリフが再現されています。

モトリー・クルーは新たなギタリストを迎えたことで、これまで以上に進化を続けています。

2024年に新作『Cancelled』をリリース

Cancelled
https://amzn.asia/d/0BeJvXd

モトリー・クルーは2024年10月4日に、新しい※EP『Cancelled』をリリース。
2019年に発売されたサウンドトラック『The Dirt (Est. 1981)』以来、5年ぶりのCDとなりました。

※3~6曲を収録した、合計再生時間が15~30分のCD

https://youtu.be/3nQguts4uwk?si=h7XB3Wj0t-8LDmJv

EP『Cancelled』の収録曲

1. Cancelled
2. Dogs Of War
3. Fight For Your Right

本作にはタイトル曲『Cancelled』をはじめとした3曲を収録。
公式YouTubeチャンネルには、『Cancelled』『Dogs Of War』のMVが公開されているので、ぜひチェックしてみてください。

結成から44年、活動再開から6年(2025年時点)経った今でも、ヘヴィメタル界の第一線で活動を続けるモトリー・クルー。
彼らがこれからどんな音楽を届けてくれるのか、今後の活躍にも目が離せません!


最後までご覧いただきありがとうございました。

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