【宅配買取】ポータブルと呼ぶには大きすぎる⁉ カセットデンスケ”D5M”を群馬県太田市のお客様よりお譲りいただきました♬

メタルテープ対応のポータブルカセットコーダー“カセットデンスケD5M”こと『SONY TC-D5M』を群馬県太田市のお客様より宅配買取にてお譲り頂きました。良盤ディスクのご利用、ありがとうございました。

SONY TC-D5M

「SONY TC-D5M」が発売されたのは1980年(昭和55年)3月。定価は10.5万円ほどと当時の大卒初任給に迫る価格の高さゆえか、私の身近には所有している人はいませんでした。
ただし、当時は70年代から始まった「生録」ブームはまだまだ健在。若者は駅に出ては到着/出発のアナウンスを録り、SLに乗っては車掌のアナウンスを録っていたのです。こう書くと録音機材が変わっただけで「鉄道の音を録りたい!」という思い自体は昔も今もあんまり変わっていないことに気づかされますが、「もっといい音で録りたい!」という欲求に応えるためにこうした高価格帯のポータブルレコーダーが発売されていたのです。現在でいえばリニアPCMレコーダーが販売されているのと同じ構図ですね。

ソニーは一連の持ち運び可能なテープレコーダーを”デンスケ”という名で商標登録していたのですが、1970年代にはSLの「生録」ブームにのって「デンスケ」製品はヒット商品となりました。もてはやされたのはその音質だけではありません、この黒くてメカメカしい外見はオーディオマニア以外からも支持を集めました。黒くてメカメカしい、それは蒸気機関車の魅力とも言えます。そんなところにも若者は惹きつけられたのだと思います。

カセットデンスケD5M

デンスケの名機「TC-D5M」をご紹介いたします。こちらの品番の「M」はメタルテープ対応を意味していますが、近年「CD並みの音を楽しめる」と再びの注目を集めています。ではさっそくさまざまな角度から見てみたいと思います。

TC-D5M
TC-D5M正面

手に取ってみてまずはその重さにびっくりしました。計ってみると1.5kgほどでした。
「デンスケ」=「持ち運び可能」ですから、ショルダーストラップが付属しており持ち運びが可能ですが、現在の我々の「可搬可能な録音機材感」からすると軽々しく運べる重さではないですね。また、ボディ全体が金属製で、ひんやりと冷たかったです。ずしりと重たく、冷たい。機械というものはこういうものだったな、と思います。

TC-D5M
機種名のプリント

シャープなエッジのきいたデザインの金属ボディに、しっとりとした黒塗り。機種名のフォントカラーも鮮やかなブルーで精悍さを引き立てます。「M」の文字だけ大きくしてあることは、この機種の「メタルテープ対応」がどれだけ売りであったかを物語っています。
また、各機能やメーターの表示フォントも上品でかつきちんと色分けされています(「REC」はきちんと赤字ですね)。視覚的にも判断しやすく思えました。

TC-D5M
TC-D5Mレベルメーター

高精度で反応の良いメーター類、そして美しいツマミの数々など、見ているだけでも「自分は今、高性能なものを手にしているのだ」という実感が湧いてきます。そんな実感を持たせるインダストリアルデザインは、往年のマニュアルカメラを彷彿とさせますね。

TC-D5M
金属製ツマミ

カセットテープをセットし火を入れてみました。カセットのフタも重厚なつくり。
とにかくアナログメーター類の針の動きにドキドキします。
各種アナログつまみもひんやりとしていて、しかしながら手で触れる部分であることを意識してか「節度のある金属製」といった趣、肌触りも良いです。

TC-D5M
TC-D5Mテープセレクター

フタを開けるとカセットテープの種類を変更できるスイッチと、ドルビーON/OFFのスイッチがあります。テープの種類にタイプⅢ、フェリクロムポジションがあるのがマニアックですね。最高音質のメタルポジションを試してみたいのですが、メタルテープが手元にないのが残念です。いつか聴いてみたいと思います。

SEGA
SEGA

この日手元にあったアルファレコード「セガ体感ゲーム・スペシャル」を聴いてみました。意外なほど音がしっかりと出ていて驚きました。よく言われるカセットテープの「もっさり感」とは別の鳴り方です。メリハリのある高音域に加え、低音が意外なほど響いていて好感が持てますね。久しぶりに手元に置いて普段使いしたい、と思わせるメカでした。

本日は高性能&スタイリッシュな「TC-D5M」を紹介させていただきました。
単純にかっこいいと感じる個体だったのでブログで取り上げてみました。

良盤ディスクでは、デンスケシリーズをはじめ各種カセットプレーヤーを高価買取させていただきます。

お客様の大切にされてきたカセットプレーヤーを泣く泣く手放そうとお考えでしたら、是非当店に一度ご相談下さい。

音楽好きなスタッフが丁寧に査定させて頂きます。

ポータブルプレーヤー買取特設ページはこちら

整理や卒業を考えているオーディオグッズはございませんか?
オーディオ機器買取 良盤ディスク

「片付けをしたら出てきた」「増えすぎてしまった」「他のアイテムの購入資金にしたい」などなど…
さまざまな理由によって手放すことを検討されている方は、ぜひ良盤ディスクにご相談ください。
減額0円の事前見積り保証で安心・納得の上お売りいただけます。

タグ
関連記事