【動画で解説】レコード針の交換から選び方まで簡単3ステップ

レコードがブームの昨今、久々にあるいは初めてレコードプレーヤーに触る方が増えてきたように思います。このブログにたどり着かれたということは、きっと針交換についてお悩みなのだと思います。

とはいえカートリッジの種類によって針交換の手順が異なります。
他の人から聞いた方法で交換しようにも自分のレコード針はどうやって交換したらいいのか悩む、そもそも「カートリッジって何?」とややこしいレコードのパーツ名に疑問を持たれる方も多いことでしょう。

本記事ではそんな複雑な針交換について、初めて交換をする方でもわかるように動画付きで5タイプに分け掲載しました。
またレコード針を交換したあとに、ちょっとした一手間で手持ちのレコードたちを長く保つ方法も記載しています。レコード鑑賞を末永く楽しむつもりでしたら、ぜひあわせてご覧ください。

レコード針の交換 かんたん3ステップ

本章ではレコード針の交換に関する内容を3ステップで掲載しました。初めて交換される方はステップを順に読むことをおすすめします。
もし何回か交換したことがある、あるいは修理を優先したい方は気になる内容から読んで、針交換時にお役立てください。

ステップ1:レコード針の交換前に確認したいこと

まずレコード針の交換が必要かどうかチェックしましょう。針の交換が必要なタイミングは、レコードプレーヤーを正しい環境で使用していても音に違和感がある時です。

レコードプレーヤーの使用状況でチェックいただきたいのは下記7点です。

プレーヤー本体
  プレーヤーがベルトドライブ方式の場合、ベルトに劣化がないことがわかる。
セッティング
  機種によって指定された針圧で再生している。
  レコードプレーヤーを水平に置いている。
  ケーブルをしっかり接続している。
  レコード盤や針にゴミが付いていない。
  高音がしっかり鳴る、または歪んでいない。
  ボーカル音の盛り上がりがはっきりしている。

上記を満たしているにもかかわらず、異音が鳴る場合は針先が摩耗している可能性が高いです。針の交換をオススメします。
もし自分でリストの正否を確認するのが難しい場合は、プレーヤーを持ってレコード専門店のスタッフさんへ聞いてみましょう。

針の摩耗に関するtips

レコード針の摩耗を目で判断はできないの?

判断方法はありますが、肉眼でレコード針先の摩耗具合を目視することは難しいでしょう。針先の摩耗は顕微鏡で比較しても微細なためです。

引用 (http://www.mitame.net/lifetime_of_stylus.html)

顕微鏡で使い古した針と新品の針を比較した図です。比較してやっと減りをおわかりいただけると思います。

ちなみにアナログ研究やオーディオ技術評論の第一人者である海老沢 徹氏は光の反射による針の摩耗が確認できる場合もあると仰っています。

「(レコード針の面が)明らかにね、キラリッと光るような、減り方をしていたらもう、お取替えの時間でございますね。」

引用:25.【上級者向け】レコード針が摩耗し、寿命であると判断するための検査方法を教えて下さい。【オルトフォンジャパン公式】 https://www.youtube.com/watch?v=bRqSOtmJ0Oc

レコード針が摩耗する理由ってなに?

レコード針の先が摩耗する原因は摩擦熱と、砂ホコリによる接触です。
下記は世界シェア率No.1のレコード針メーカーであるNAGAOKA(ナガオカ)がレコード針の再生時の様子をズームイン撮影したものです。

この温度でレコード盤に触れる針先が小さなゴミと当たった場合、ダメージがあることは想像できますよね。レコード再生前に針も盤面もメンテナンスはしっかり行わねばと身にしみます。

ステップ2:カートリッジを調べる

レコード針の交換が必要だと判断できたら、交換針の情報を知るためにレコードプレーヤーのカートリッジの型番を確認してみましょう。

カートリッジのメーカー名と型番から交換針を特定しよう

(引用:https://www.denon.jp/ja-jp/blog/9472/index.html)

交換に必要な針を特定するため、まずはカートリッジに記載されているメーカー名と型番を見てください。カートリッジとはトーンアームから先についている箱形のパーツです。(※1)

※1.カートリッジの種類によっては箱型ではない場合がございます。例えばDJ向けに特化したコンコルド型や、低価格帯のレコードプレーヤーの場合に多いセラミック型などがあります。

ortfon 2M Blue(引用:https://www.ortofon.jp/product/1/22)

上図のように側面に記載されている場合は「ortofon、2M」が目視できます。
この情報をもとに「メーカー名+型番+交換針」を検索することで、カートリッジに対応する交換針が見つかります。

楽天市場で「ortofon 2M 交換針」の検索結果

トーンアームについたままで型番がわからない場合は取り外す

(引用: https://www.audio-technica.co.jp/series/at-vm95)

カートリッジの型番を判断しづらい場合は、取り外してから確認してください。これはカートリッジがオーディオテクニカのAT-VM95シリーズやDENONのDL-103などの場合、取り付けたままでは品番が見えづらい位置に記載されていることが理由です。

(引用:https://tokusengai.com/_ct/17214189)

カートリッジを取り外す際は、トーンアームとカートリッジの間にある輪っかのようなパーツ(=ロッキングナット)を回して緩めることで外せます。

カートリッジの型番に関するtips

カートリッジの型番が特定できない場合はどうすればいいの?

カートリッジの特定に困ったら、レコード針の老舗メーカーであるJIKO(日本精機宝石工業)へ質問してみましょう。

(引用URL:JIKO お問い合わせフォーム)

JICOの問い合わせフォームへレコードプレーヤーの型番を入力してください。

本体の型番を特定する様子

型番は数字とアルファベットの組合せの番号で、本体のどこかに書いてあることが多いので探してみてください。

針先が選べる方向け – レコード針の購入前のポイント

(引用:https://www.shimamura.co.jp/shop/koube/article/product/20220416/23378)

カートリッジには左上図のように好きな針の種類に交換できるタイプと、右上図のように指定針のみと交換できるタイプがございます。

針先が複数種類から選べるカートリッジだった方には針の購入前に知っていただきたいことがあります。それは針先の種類で、「寿命の違い」と「音質の違い」があることです。それぞれの内容を解説します。

1.レコード針先の種類による寿命について

針先の形状ごとに目安となる針の寿命があります。針先の形には大きく分けて「楕円針(ファインライン針)」、「丸針」、「シバタ針」の3種類(※2)があり、目安は下記の通りです。

(参考:https://jico.online/change-stylus/)

※2.レコードの針先はメーカー独自の形が多数ございます。代表的なものが「S楕円針」や「ラインコンタクト針」「SAS針」です。これらの説明については割愛しております。

あくまで目安であり、使用環境や日々のメンテナンスによって目安以上に持つこともあれば逆もしかりです。ちなみに針の耐久性が上がるにつれて、値段も比例する傾向があります。

2.レコード針先の種類による音質の違いについて

楕円針:音溝に深く入るよう針の前後が薄くなっているため、高域特性が優れています。

丸針:音溝に深く入り込まないよう針先が丸くなっており、力強い低音の再生が得意です。DJ用の針としても広く使われております。

シバタ針:レコード溝に対して接触面が「線状(=ライン状)」であることによって、音溝への追従性が高い針です。今回紹介している針先3種類の中では、再生できる音域が最も広くなっています。ちなみにこの針がきっかけとなり、多数のメーカーが独自のコンセプトを持ち、かつハイエンドである「ラインコンタクト針」(※3)を開発しています。

※3.接触面が線状になるようにしたレコード針のこと。オーディオテクニカの「マイクロリニア針」やオルトフォンの「レプリカント針」などがある。

交換針に関するtips

交換針で音質ってかなり変わるの?

交換針の種類でも音質に差はあります。ですが音質に大きい影響を与えるのは交換針よりもカートリッジです。カートリッジMM型(=VM型、MI型…etc)、MC型(=SPU、SATIN…etc)の仕組み、特徴や価格帯についてもう少し補足します。

入門向けなMM型(自分で針交換可)

MM型のMMとは「Moving Magnet」の略です。

仕組み:マグネットそのものを振動させることにより音が伝わります。

MM型イメージ図(引用:https://www.phileweb.com/review/column/202108/14/1353.html)

特徴:音の迫力を出しやすいカートリッジです。また針の交換が自分でできるので取り扱いやすくなっています。

価格帯:5,000円~30,000円ほど。

音の繊細さを追求したMC型(自分で針交換不可)

MC型のMCは「Moving Coil」の略です。

仕組み:マグネットの働きでコイルが動くことによって、針先が読み取った情報を増幅させます。

MC型イメージ図(引用:https://www.phileweb.com/review/column/202108/14/1353.html)

特徴:レコードからの情報を繊細に読み取ります。従って高品質かつ高級なカートリッジという位置づけです。カートリッジと針が一体型ゆえに、針交換はメーカーへの依頼が必須です。

価格帯:20,000円~80,000円ほど。

ステップ3:レコード針の5つのタイプ別 交換方法

レコード針を交換できるカートリッジには様々なタイプがあります。ここではタイプ別の取り付け方を動画付きでまとめました。当てはまる形で交換する際、ご参考になさってください。

差し込み形の場合

オーソドックスな穴に差し込む形の場合は、レコード針の両端を軽くつまみ、引き抜くことで取り外し可能です。

引き抜いた箇所に新しい針を差し込めば完成です。

プレーヤー本体はめ込み型の場合

レコードプレーヤー本体に取り付けられている針なら、両端をつまんで押し下げることで取り外せます。

後ろの方からはめ込んで押し上げていくことで装着完了です。

カートリッジはめ込み型の場合

(引用:https://www.phileweb.com/review/column/202108/14/1353.html

カートリッジ本体に取り付けられている針は、両端をつまんで押し下げることで取り外し可能です。そして新しい交換針の両端をつまんでゆっくりと押し上げましょう。

ヘッドシェルごと交換の場合

レコードプレーヤーの細長い鉄の棒(トーンアーム)についている筒状のパーツがヘッドシェルです。トーンアームの先端を回転させることでヘッドシェルを取り外せます。新しいヘッドシェルをトーンアーム先端で回転させ、取り付ければ交換完了です。

カートリッジがMC型の場合の交換方法

カートリッジには大きく分けて、自分で針が交換できるMM型メーカーに針交換を依頼する必要があるMC型の2種類があります。(※4)

左がMM型、右がMC型(引用:https://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/060113/index.html)

MC型は生産メーカーへ針交換の有償依頼する必要があります。これはレコード針が内部の機械と密接に関わっていて、自分で交換出来ない構造であることが原因です。よってMC型の針交換を依頼する際にはメーカーへ直接問い合わせましょう。

例えばortofonのカートリッジの場合は下記画像のように、公式サイトにてカートリッジの型番と有償依頼時の値段が書かれたページを見られます。

(引用:https://www.ortofon.jp/support/price.html)

こういったページでは交換にかかる納期や注意事項も掲載されているので全体に目を通したうえで、メーカーへ依頼しましょう。

※4.カートリッジはメーカーごとに独自のコンセプトで開発されてきた製品のため、細かく分類するとVM型、MI型、SPU、SATIN(サテン)など多数ございます。今回の記事ではレコード針の交換の説明に重きを置いていますので種類の紹介は割愛します。

レコードの針交換の解説は以上で終了です。
カートリッジや針の交換によって、今まで聞き慣れた曲の印象が変わることもありますので、是非一度向き合ってみることをお勧めします。

ところでレコード鑑賞では針先の状態だけではなく、盤面の状態も重要であることをご存知でしょうか?今後レコードを長期的に楽しむ予定でしたら、ぜひとも次章で紹介する盤面クリーニングについてもご覧ください。

レコード盤のクリーニングについて

新調したレコード針で長く音楽を楽しむなら、クリーニング必須なのがレコード盤です。ぱっと見では汚れていないから、とそのまま再生してしまうと損してしまう理由があるんです。

本章では何故クリーニングする必要があるのか解説し、あわせてレコード盤のクリーニング方法もご紹介します。プレーヤーを長く使い続けるコツについて興味がある方は、ぜひ一度お読みください。

盤面をクリーニングする2つの理由

盤面をクリーニングする主な理由は「針の寿命の延長」と「音質の改善」です。下記で詳しく解説します。

針の寿命を伸ばすためにクリーニングしよう

レコード盤のクリーニングは、レコード針の交換を防ぐ為に行います。1章のレコード針の摩耗に関するtipsでも説明した通り、針が摩耗する理由はレコード盤の微細な汚れと針が接触することが原因です。

もちろん盤面のクリーニングは手間がかかりますが、針の交換にかかる手間と出費を考えたら経済的であることがほとんどです。

盤面掃除でパチパチ音は消える

複数のアナログレコード

レコード盤をクリーニングすることでパチパチとしたノイズ音をなくせます。こういったノイズが発生する原因は盤面に付着した砂や埃によるものであるケースが多いです。

ちなみに今回のように針を新調したばかりで新品のレコードがパチパチとしたノイズ音がしている場合は、明らかに盤面をクリーニングするべきです。

再生前はレコード盤をクリーニングしよう

レコードの再生前にはたとえ新品であっても、クリーニングしてから再生することをオススメします。

新品のレコードであっても、工場での製造過程で微細な汚れが付着していることは往々にして有り得る話です。その汚れがついたまま、再生してしまうと針に汚れが付着し、再生音にも影響が出ます。

少しの手間ですが、レコード針を落とす前にレコード盤を必ず掃除しましょう。

レコード盤をクリーニングする方法3パターン

レコードのクリーニング方法は大きく分けて自分で洗う専用マシンを使う専門店に依頼するという3つの方法があります。

自分で洗う際の特徴

コストは安く済み、手軽に取り組めるのが特徴です。その反面ほかの方法に比べて、自分でレコードを洗いますので取り扱いに注意が必要です。

専用マシンで洗う際の特徴

クリーニング専用マシンはレコードの盤面を傷つけないで、誰でも簡単にクリーニングできます。
ネックとなるのはマシンの購入コストと情報収集にかかる時間です。まずマシンの価格帯は数万円から数十万円と頭一つ抜けて高価です。またさまざまなマシンが販売されているため、購入する専用マシンについて情報収集の手間暇がかかります。

レコード専門店へ依頼する際の特徴

基本的にはレコード専門店に置いてあるクリーニングマシンで洗うことになります。1枚200円~400円で洗い方にこだわる場合はオプション選択も可能です。デメリットとしてはお店へ依頼する手間暇がかかることとなります。

上記の特徴を表にまとめましたので、どの方法を選ぶかお悩みの方はご覧ください。

3つの方法の中で今すぐレコードを聞く予定がある方には、自分でレコード盤を洗う方法がオススメです。次節からレコード盤を低予算で簡単に洗う方法を解説していきます。

レコード盤を水洗いする方法

では早速コスパよく手軽に済ませるレコード盤のクリーニング方法として、水洗いする方法を紹介します。今回紹介する水洗いの大まかな流れとしては、レコードを水で洗い、ブラシで磨き、最後に洗って乾かします。
なおレコード盤の清掃は状態によって必要な道具が異なります。今回は盤面についたカビや埃など軽い汚れを落とすことを想定したクリーニング方法です。

準備するもの

準備するものは下記の4つです。

①中性洗剤(界面活性剤入り)

販売価格:セットで594円 (2022/08/12時点)

解説:必ず界面活性剤入りの中性洗剤を用意しましょう。界面活性剤はレコード盤についた細かな汚れを浮かせる際に必要です。
なお洗剤を買う際はネットではなく実店舗で見てから購入することをオススメします。これはネットの画像と違って、洗剤の成分が変更されている場合があるからです。

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②デンターシステマ 歯ブラシ

販売価格:3本入りで818円 (2022/08/12時点)

解説:デンターシステマの歯ブラシは、レコードクリーニングをしている愛好家の間では定番グッズです。超極細毛がレコードの音溝の細かい隙間に入り込み、奥まで入った微細なゴミも掻き出せます。

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③小津産業 ベンコット M-3II(クロスの代用品)

販売価格:653円 (2022/08/12時点)

解説:洗い終わったレコードを拭くうえで柔らかく毛羽立ちづらく、非常に使いやすいことが特徴です。
ちなみによく質問されがちな眼鏡クロスは代用することが難しいでしょう。眼鏡クロスは表面の汚れを拭く仕様ゆえに、レコードの細かい溝までは拭けません。

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④古河薬品工業 精製水

販売価格 : 327円 (2022/08/12時点)

解説:今回は初めにレコードを水道水で洗うので、レコード盤に付着した水道水に含まれるカルキを取り除くように仕上げ作業で使用します。

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あると便利なアイテム

WEWU レコードスタンド

販売価格 : 3,999円 (2022/08/12時点)

解説 : クリーニング後のレコードを乾かすために使用します。高温・多湿を避けて乾かせる場合は不要です。

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NAGAOKA レコードラベルプロテクター CLP01

販売価格 : 2,420円 (2022/08/12時点)

水洗いをする上でレコードラベルの水濡れを防ぎたい場合は追加でレコードラベルプロテクター(ナガオカ製)の購入もオススメします。

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NAGAOKA クリアトーン558 SP-558 (2本セット)

販売価格 : 2,990円(2022/08/12時点)

解説 : クリーニング後に使う仕上げ用のスプレーです。盤面にかけると光沢が出るほか、静電気発生の防止にもつながるアイテムです。

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水洗いクリーニングのやり方

(引用:https://www.youtube.com/watch?v=wsNF-OF_E)

1.ラベルプロテクターがある場合は取り付けます。そしてレコード盤を優しく水洗いします。
2.中性洗剤をレコード盤に数滴垂らして手で伸ばしていきます。
3.歯ブラシで盤面の音溝に沿うように軽く磨きます。
4.洗剤を洗い流します。プロテクターを取り付けてる場合は洗い終わったタイミングで外しておきましょう。
5.ベンコットで音溝に沿うよう反時計回りで優しく拭き取ります。
6.精製水をレコード盤に数滴かけてから、再度ベンコットで優しく拭き取っていきます。
7.レコードを立てかけ、乾燥させて完了です。

(参考:NAGAOKA【公式】レコード盤の清掃 ~レコードラベルプロテクターを使った洗浄方法の一例~ https://www.youtube.com/watch?v=wsNF-OF_E)

レコード盤の水洗い時における注意点

上記の方法でレコード盤をクリーニングすれば確実によい状態になるのかというと、そうではありません。注意しておきたい2つのポイントについて軽く触れます。

盤面を洗って乾燥させる時は高温多湿を避ける

レコード盤は基本的に塩化ビニル製の物が多いため、洗い終わった盤面を乾燥させる際は高温・多湿を避けて保管してください。塩化ビニル製のものは温度が高く湿った場所で保管すると反り返ってしまい、ゆえに再生時に問題が出ます。

溝方向に沿って優しく洗う

レコード盤をクリーニングするときは、盤面の音溝に沿って力を抜いて洗いましょう。音溝に傷がついてしまうと針で音が読み取れなくなってしまい、再生不良の原因となることが考えられます。

【上級者向け】レコード針先のクリーニング

針先の汚れを落とすクリーニング方法を紹介します。レコードの針部分は繊細です。よって、取り扱いは十分注意してください。
なおカートリッジが取り外せない場合は針先のクリーニングをオススメしません。針を外さずに作業する必要があり、針外のパーツまで破損する確率が高いためです。

レコード針のクリーニングで必要なものは?

用意するもの:レコード針を磨く歯ブラシ。こちらもオススメの歯ブラシは超極細毛のデンターシステマです。

アルコールなど液体での洗浄は避けてください。カートリッジ内部に液体が浸透し、故障に繋がる可能性が高いです。

レコード針のクリーニングのやり方は?

方法は2ステップで紹介します。

ステップ1:トーンアームからカートリッジを取り外します。

ステップ2:レコードを再生する時と同じ方向で優しく磨いてください。なおブラシは針先だけをやんわりとなぞりましょう。違う方向で磨いたり、強く押し込んでしまうとカンチレバーが破損してしまいます。

(引用:https://www.youtube.com/watch?v=jO9q3TnuKb0&t=15s)

まとめ

レコードプレーヤーを正しい設定で再生していても音に違和感がある場合は、針交換が必要な可能性が高いです。
必要な針を把握するには、カートリッジの型番を確認しましょう。もしトーンアームにつけたままでは特定できない場合は取り外してから、カートリッジの底面か内側を見てください。

針先の違いで音質と寿命に違いが出ます。代表的な針先の種類は3種類ございます。
高域特性が優れ、目安寿命が150時間程度の楕円針。
力強い低音の再生が得意で、目安寿命が200時間程度の丸針。
3種類の中で再生できる音域が最も広く、目安寿命が400時間程度のシバタ針です。

レコード針の交換方法を4つ紹介しました。
差込形の場合は、針の両端をつかんで引き抜いてから新しい針を差し込みます。
本体はめ込み型またはカートリッジはめ込み型の場合は、針を両端から掴み押し下げて外した後に後方からはめ込みます。
ヘッドシェルごと交換できる場合は、トーンアーム先端で回転させて取り外し可能です。
カートリッジがMC型の場合は、製造メーカーへ針交換について問い合わせましょう。

なお針の交換後は、盤面のクリーニングを行うことでより良い音質で長く聴き続けられます。盤面クリーニングもして、末永くレコードライフをお楽しみください。

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