良い音を知っている人ほど深くオーディオ沼にハマっていくのがレコードの世界。しかし、「何を選んだら良いのか、どう選んだら良いかの分からない」「失敗したくない」という方へ間違い無しのレコードプレーヤを厳選して紹介いたします。
ニーズや予算は人それぞれ。どんな方におすすめなのかもあわせて説明しますので、ご自身に合うレコードプレーヤーが見つかります。最後までご覧いただき本記事に購入したい機種が無くても、自分の中の秘めた欲求・こだわりに気付くはずです。オーディオショップやネットでの購入の参考になれば幸いです。
レコードプレーヤーは種類がありすぎてどんなものを買ったらいいのか迷ってしまいますよね。仕様項目がカタカナや英語で書かれていて、よくわからないからそっとページを閉じたという方はとても多いです。
すべての機能には種類と特徴があり、希望の使い勝手や音質に近づくにはまずはどんな種類があるのかを把握する必要があります。希望の種類を選択していくと、必然と何を買ったら良いのかが絞られてくる上に「想像と違った・・・」という失敗も無くなります。
まずはどんな機能があって、どんな方におすすめかを紹介いたします。往年のマニア達がこだわる細部については一旦置いておいて、必要最低限コレだけ知っておけばなんとかなる!という部分だけピックアップしました。
名前の通りフルオートは自動再生、マニュアルは自分で針を下ろして再生します。
ボタンを押すだけで再生開始されるフルオートの方が簡単便利に再生できます。
しかし、ここ数年内に発売された現代のフルオートのプレーヤーならなんの心配もありませんが、フルオートが出回り始めたヴィンテージ品のフルオート機能は性能があまり良くないものも多いです。動きがスムーズで無かったり途中で止まって故障したりする恐れが有ります。
マニュアルの場合は手元が狂って盤面に傷をつけてしまうかもしれない・・・・というのが一番心配されるところです。しかし、補助機能である「リフター」という持ち手と「昇降レバー」があれば失敗することはほとんどありません。
新品のフルオート・新品のマニュアルはどちらも性能に大差はないので、選ぶ基準は「ボタンひとつで再生できるの利便性」か「針を落とす儀式をとるか」どちらかかとおもいます。
ターンテーブルをベルトで回転させるのがベルトドライブ、直下にモーターがついていて直接回転させるのがダイレクトドライブです。
アイドラードライブという最古の駆動方式もありますが、既に製造しているメーカーは無く新品の購入は出来ませんので今回は紹介を省略します。
ゴムのベルトなので収縮の具合により音ムラや回転ムラが発生します。
高級品のレコードプレーヤーはベルトドライブが多く、精度が高いのでムラなく安定して再生できます。
ちなみにゴムは消耗品なので3年に一度くらいで交換が必要になります。替えのゴムは500円~3,000円くらいで購入できます。
DD方式・DDモーターとも呼ばれます。常に一定の回転を保つのでブレがありません。パワーがあるので音質はデジタル音源に近いです。
しかし、ターンテーブルに直接モーターが付いているのでモーターの振動が盤に伝わり音質に影響がでます。
お値段が高いか安いかは振動対策に関わってきて、音質に大きく影響します。
ちなみに、DJ用のターンテーブルをお求めの場合はダイレクトドライブ一択です。ベルトドライブでスクラッチするとベルトが伸びます。
いずれにしても良くも悪くもといったところ。安定した回転とパワーを求める方はダイレクトドライブを、アナログレコードだからこその柔らかくノスタルジックな音質を求める方はベルトドライブをおすすめします。
1分間あたりの回転数です。プレーヤーとレコードの対応回転数が合っていない場合、音が高くなったり低くなったりと本来の音楽を聞くことができません。
回転数が合ってないと再生した瞬間に「ん?」と違和感を覚えるのですぐ気付きます。
基本は盤面に回転数が記載されています。
LP盤は33回転、EP盤は45回転、SP盤は78回転であることが多いです。といってもLPだけど45回転というようなレコードもたくさん存在します。レコードによりけりなので対応RPMもチェックしましょう。
レコードプレーヤと聞くと多くの方がターンテーブルを思い浮かべると思いますが、基本的にはアレに音響機能はついていません。スピーカーとアンプを繋いで初めて音を出せるようになります。
初めてレコードプレーヤーの購入を検討している方はスピーカーやプリメインアンプもそれぞれ購入する必要があると考えておいたほうが良いでしょう。
スピーカーは無いと音が出ませんが、アンプは音を増幅するものなのでひとまず無くても再生はできます。
“自分の音”のカスタムをされたい方はスピーカーとアンプの両方が必須となります。
両方とも購入するかは予算と今後のレコード趣味の展望でご検討ください。
出費が跳ね上がりそうで絶望してしまった方もご心配なく。買ったらすぐに聞けるスピーカー内蔵の格安レコードプレーヤーもたくさんあります。次の項で一緒に紹介いたしますのでご期待ください。
近年、新譜をアナログ盤で発売するアーティストが世界的に増えていますね。
アナログ盤を購入したけど、プレーヤー持ってないんだよなぁという「再生させることが目的」の方は前述のスピーカー・アンプ一体型がお手軽でおすすめです。レコードブームとともに廉価品がたくさん発売されているので1万円以内で購入が可能です。
少しばかりの不便さがあってこそのアナログ。もう少しこだわりたいという方はレコードプレーヤーだけなら最低2万円から、プレーヤーと周辺機器一式も揃える場合は最低でも5万円ほどかかります。
CDプレーヤーのようなクリアな音質と迫力ある音圧を目指すなら20万円くらいが最低ラインです。
手軽にレコードを楽しめるスピーカー内蔵型をおすすめします。買ってすぐに使えて且つ音質や機能も充分という、低予算のコスパが高いものを選びました。
価格からは信じられないほど充分な音質ですし、使っていたらすぐに故障したという話も聞きません。ただし、初期不良はよくあるようなので購入後はすぐに動作を確認しましょう。
ホコリカバー付きなのでお手入れが簡単なのも良いところ。
コレとレコード盤さえあればすぐに再生できるコスパ最高のレコードプレーヤー。
針はレバーで昇降して落とすことも、手で落とすことも可能。USBと接続してパソコンから音楽を聞くこともできます。
天然木で作られたぬくもりあるデザインは、お部屋のインテリアとして飾ってもオシャレです。
電源いらずのスーツケース型ポータブルレコードプレーヤーです。
持ち手がついているので持ち運びも収納も便利。キャンプやBBQなどの屋外使用や、海外旅行のお供にもオススメです。(電池は世界共通規格なので現地で購入できます)
音質はMAX LPと比べると多少劣りますが、いつでもどこでも再生できるのでジャンキーなレコードマニアも愛用しているとか。
1万円を超えてしまいました。すみません。セールやクーポン配布期間なら1万円を切るので紹介させてください。
弊店で業務用に使用しているレコードプレーヤーです。MD以外の全てのメディアを再生できる多機能性能が魅力的なので、動作確認や作業スペースのBGM用で購入しました。ひとまず再生出来ればOKという要望を充分に満たしてくれています。
音質は良くも悪くもなく充分な範囲です。RCA端子でスピーカーと接続できますので、多少音質を向上させることもできます。現代的なおしゃれ感は先に紹介した2点の方が圧倒的に上ですが、機能性を重視する方には VS-M007Gがおすすめです。
「ある程度は音質が綺麗なものがいいけど、なるべく安く済ませたい」という方におすすめな低価格帯のレコードプレーヤーをご紹介します。
導入機としては音質も機能も充分で、金額以上にご満足いただけるであろうプレーヤーを3点ご紹介いたします。生涯お付き合いするも良し、上級機へグレードアップしたらサブ機にするも良しなアイテムを厳選しました。
なお、今回は一体型ではないので、スピーカーやアンプの別途購入が必要です。
3万を切るとは思えないほどスタイリッシュなデザイン。最初からマニュアルは怖いという方も、ご安心ください。リフターという針を落とす補助機能と昇降レバーもついているので傷つけたり故障したりする心配はありません。
必要な機能を最低限網羅したマニュアル機では最安です。
「選び方」では紹介しませんでしたが、針部分のカートリッジでも音質が変わってきます。5万円以内のプレーヤーには交換できないものも結構あります。しかし、TN-280BTはカートリッジ交換可能なので、ステップアップしてもっと音を探究するようになってもずっと使い続けることができます。
一個前のティアックのプレーヤーもですがBluetooth対応なのでケーブルがごちゃつかないのが便利なところ。
Bluetoothが不要な方は「AT-LP60X」がおすすめです。最安12,000円くらいで販売されているので「AT-LP60XBT」と比べて7,000円ほど安く購入できます。
音質・機能ともに申し分無しのフルオート機です。カートリッジ交換ができないところだけが難点。
使い始めるまでの手順を丁寧に紹介した動画が公開されているので、機械が苦手な方も簡単に始められます。
高価なダイレクトドライブプレーヤーの中では最安ながら、フォノ出力とRCA出力が切り替えられたり、ピッチ変更もできる優れもの。カートリッジ変更もできます。
先の2機よりも機能としてはワンランク上となります。(お値段もワンランクあがります)
ダイレクトドライブなのでモーター音が発生するとは公式サイトに記載されていますが、長年のレコードマニアでないと聞き分けられないほどに抑えられています。どの程度モーター音が発生するのか気になる方はSPEC取扱店で直接チェックされることをおすすめします。視聴可能か、AP-70を取り扱っているかは販売店にご確認ください。→SPEC取扱店一覧
アンプとスピーカーを揃えるのは知識も無いしどうしたらいいか分からない!選ぶのが難しい!という方は非常に多いです。
そんな方にはアンプ内蔵スピーカーがおすすめです。一台あれば申し分無しの機能性をもちあわせつつ、お財布に優しいアイテムをピックアップしました。いずれもレコード再生以外の用途にも使えるので耳が肥えた後もずっと使い続けられます。
定価:13,200円
最安価格:10,450円~
防水(IPX7)・防塵(IP6X)・ワイヤレス仕様なのでお風呂や屋外での使用も可能です。Bluetoothで繋げるものは何でもOK、スマホも繋げます。
Bluetoothスピーカーの中では重低音の響きが良い方なのでクラブミュージック向きです。
やはりスピーカー+アンプの組み合わせと比べると劣るものの、お値段以上の音質です。
定価:オープン価格
最安価格:20,800円~
JAZZファンに多く選ばれている音響メーカー「JBL」のワイヤレススピーカーです。
低温の響きが良く、高音の粒立ちも揃っているのでJAZZやクラブミュージックからJ-POPまで幅広くオススメです。
一番の特徴はオシャレなデザイン。イルミネーションはカスタムできます。その日の気分や音楽のジャンルによって変えて楽しめます。
※偽物が出回っているのでご注意ください。
定価:オープン価格
最安価格:9,980円
中国製のステレオスピーカーです。AUVやRCAケーブルなど有線で接続したい方にオススメです。(Bluetoothは対応していません。)
また、こちらのスピーカーにはフォノアンプが内蔵されていないので、必ずフォノアンプが入っているレコードプレーヤーを接続してください。
最近は見間違えたかと思うほど安いのに、とんでもなく深い音を出す中国製オーディオアイテムが出てきています。末恐ろしいです。しかし、初期不良も結構あるようなので購入したらすぐに動作チェックしましょう。
高品質な音と機能性を求める方におすすめのプレーヤーを紹介いたします。音質の探究ができる生涯機として多くのレコードファンから選ばれている中級機をピックアップしました。
詳しい仕様はこちら→【DENON公式サイト:DP-500M】
自分好みの音を追求するにあたり、音質・性能ともにカスタムが出来る現行機種最安のプレーヤーです。具体的にはカートリッジ・ヘッドシェルが交換可能、フォノイコライザーを厳選したものを使用できるなどプレーヤー側で出来る大体のカスタムが可能です。
『5万円以内のおすすめプレーヤー』で紹介した機種は元々いろいろな物が付いていて便利です。しかし、最初から付いているが故にカスタムが出来ない部分も多いので、自分好みの音にカスタムしたい方には不便となります。「あの日聞いたレコードの音を忘れられない」「イメージする音がある」という方は絶対にカスタム可能な機種をお選びください。標準装備では思った音は出ません。でも出来ればコスト抑えたいなーという方におすすめのコスパ最高機種です。
詳しい仕様はこちら→【Technics公式サイト:SL-1200MK7】
DJ御用達ブランド「テクスニクス」の中で最安のターンテーブルです。パナソニックのブルーレイディスク機器の技術で培ったという制御性能によって再生・停止の高速化と安定した回転が実現されています。
また、ちょっとやそっとの振動では針飛びしませんし、追従性に優れたアームは多少反ったレコードも聞けちゃいます。そんなタフな構造に多くのDJが支えられてきたことでしょう。DJプレイのハードな使用はもちろんのこと、使い勝手とオーディオ性能の高さから多くのレコードファンに選ばれています。
ネットでは定価超えで販売されていることが多いので、ジョーシンやヨドバシ、オーディオショップなど店頭の方が安く購入できるかもしれません。ちなみにフォノイコライザーと針は付いていないので買い忘れないようご注意ください。
詳しい仕様はこちら→【elipson公式サイト:OMEGA 100 CARBON】
フランスで創業70年以上の老舗高級スピーカーメーカー「エリプソン」の上位モデルです。2016年にはじめてレコードプレーヤーを発表し、日本でも広く取り扱いが始まりました。オーディオショウなどのイベントにこまめに出店されていたり、品質やデザイン性の高さなどからオーディオファンの中では知名度はあるものの、まだ世間一般的には知名度が低いです。
すべての角が丸みを帯びた柔らかな雰囲気ながら、カーボンを使用したスタイリッシュさも兼ね備えるデザイン。ネジが外から見えない構造になっていたりとデザイン製へのこだわりはさすがお洒落の本場・フランスのメーカーですね。
カートリッジはOrtofon 2M Redという間違い無しの高級品(14,000~18,000円ほど)が標準装備です。フォノイコライザー搭載モデル「OMEGA 100 RIAA」やカーボン仕上げではない少しだけ安い「OMEGA 100」も良いのですが、カートリッジがOrtofon OM 10というひとつグレードが下のものになりますので私はオメガ100カーボンを強くおすすめします。
音質は若干重心が高めで、高音が響く感じなので好き嫌いが分かれそうな印象ではあります。しかしスピーカーやアンプ、イコライザーなどのカスタムでモンスター機になりうるポテンシャルがあります。価格が抑えられている分、周辺機器をじっくり探究したいという方におすすめです。
ネットでの販売が非常に少ないので、お近くの取り扱い店もチェックしてみてください。→【Elipson取扱店一覧】
スピーカーとアンプについては私のレコードの師である火山・齋藤氏に聞いてみました。いきなりどうした?と思うかもしれませんが、私はまだまだ修行中の身。オーディオ沼の広い世界を語るなんておこがましいと筆が一向に進まなかったので、プライベートでオーディオやレコードについて沢山の事を学ばせて貰っている師を頼りにさせていただきました。なお、火山・齋藤氏はSNSとかはやっていないので探さないように。
オーディオで最も費用対効果があるのは、あえて・・ズバリ断言してしまえば「音の出口」たるスピーカーである。ここに出来る限り予算の比率を割いて、20万とすれば10万。残りの10万を5万と5万でアンプとレコードプレイヤーにするのがおすすめである。
10万も出せば「予算10万 スピーカー」などで検索すればそれなりにランキングやレビュー情報がついたまとめサイトがヒットするだろう、沢山の商品が出てきて選び甲斐があるはずだ。
しかし出てきた情報の殆どはそれほどあてにならない。何故なら大部分がお小遣い稼ぎ程度のアフィリエイトサイトであって、メーカーページの紹介を少し改変した程度や、中には本当に適当にコピペですませたような簡易レビューが多い。
そのような状況から、実際の音も聴かずにネット通販で購入ともなると、使用者の声というのは非常に大事になってくる。つまり、拾う情報から「真の使用者」の感想だけを感じ取ることだ。その中で自分が共感できるものがいいのだが。
その共感こそが、自分の「音の好み」なのだが、ここがオーディオの醍醐味であり難しいところである。オーディオマニアと言われる人間は、とっかえひっかえオーディオを試すような人間もいて、それこそ経験値があり、費用も多く投入している。
それほどマニアでなければ、オーディオだけにお金や時間をつぎ込むわけにはいかないだろう。しかし、20万ともなれば大金だ。それなりに良い音を得たい欲求も叶えたいというものだ。そして願わくば、その20万で組んだオーディオセットから徐々にステップアップする楽しみや、スマホとイヤホンだけでは味わえなかった音を感じてほしい。
音の好みというのは、料理の味と同じだ。
友人は辛口が好みであり、自分が辛口が苦手で甘口が良いのであれば、辛口は毒だ。オーディオにおきかえると、自分にあっていない音は多くの場合は疲れてしまう。せっかく買っても好みがある既に慣れ親しんだ安いものの方が、より使用してしまうような結果になってしまうのだ。
では、オーディオでいう味とはどういった事なのかといえば、細かくは沢山あるのだが実際買うとなるとモニター的なのか、そうでないものか。で考えると選びやすい。
録音スタジオでミュージシャンやサウンドスタッフが音を確認するために用いることから言われた、原音忠実型のタイプ。
低音が強いもの、しっとり、柔らかめ、高音に伸びがあるもの、万能タイプなど
ジャズでいえば、ブルーノートは力強く聴けると、ECMは全くきこえなくなる。という話が有名。(ジャズ喫茶談義)ブルーノート印の力強い録音技師ルイ・ヴァン・ゲルダーに対し、繊細なピアノなどが中心のECMという事で対極として引き合いに出される。
つまり、自分はどういった音の好みがあるのか、検索をしながらモニター的だの、ピアノやボーカルがはっきりしているだの、心がときめく言葉を探せば良い。
それでも、どうにもはっきりせず、絶対に失敗したくないのであれば「長く生産している」スピーカーや、売れているもので良いと思う。理由があって売れ続けているのだから、特徴を持った新製品より信頼度が違う。
本当であれば、秋葉原のビックカメラやオーディオショップなどで視聴が出来るので自分の好きな音楽を持ち込み聴くのが間違えがない。
注意したいのは少なからずスピーカーというものはエージングが必須であり、新品のときの音と半年使ったときの音は異なるという事で、多くの場合はエージングが終了後、本領発揮。ということだ。
まれに名作とされたスピーカーでもネットレビューで開封一番のインプレッションが投稿されてしまい、ある程度エージングを終えたユーザーと、そうでないユーザーで真逆の感想を投稿しあい、よくわからない事になっているのはそのせいだ。
前置きが長くなったが、あなたの求める味があるのか、いささか自信がないが、オーディオ火山・齋藤としては、下記の3本を推薦する。
もはや老舗になった、中堅メーカーParadigm社の旗艦モデルだ。
原音に忠実で、スピード感がある。そのくせ音の広がりもあり、空間や位置を感じる。
これに、ちょっと無理してでも2万くらいのスピーカースタンドを付けてほしい。
入門モデルだが、旗艦タイプだけあって同社の技術が惜しみなく投入されている。
買い時価格は6万でお釣りがくるくらいであれば、十分お買い得。このスピーカーなら
予算をアンプやケーブルにまわすなども可能だ。
クラシックやJ-POPなどはあまり聴かず、ロック、ジャズが好きであれば本作だ。
特徴は低音。今でこそ その言葉は減ったがその昔はジャズ=JBLだった。それほど音がマッチし、確実に満足を与えてきたのだ。ペア10万は安い。
ハイ、独断です。
ELACは実は癖があると思うのだが、好みにハマった時の満足度はデカい!
しかし本作は万能タイプで、流行歌や、ジャズ、クラシック(声楽)、ロックを臨場感持って楽しめる。
火山・齋藤個人としては、モニター的な原音忠実な音は疲れてしまい、「美しい嘘」を好む。本作であれば優しくも、ハリのあるボーカルを堪能できよう。
あとはオーディオテクニカの2万のベルトドライブ式レコードプレイヤーに、DENONのオーディオ賞を取ったような5,6万の万能型アンプをつければ良い。ケーブルやインシュレーターなどサプライと呼ばれるものを変えても音は変化するし、部屋の家具を移動、カーテンをかえるだけで低音がうるさくなりすぎる場合もある。フラッターエコー、吸音、空間。まだまだ語り足りないところだがそれはまた別の機会に!
以上が独断と偏見とダーツを使ったおすすめだ!苦情は受け付けない。
PS
予算30万なら、ダントツおすすめがELAC BS312。全世界ペア250本セット(500本)という割にまだ未開封品などを購入できるが、最高だ。20万くらいであれば買ってしまおう(専用スタンドが5万というのは内緒だ!)
良盤ディスクスタッフに戻ります。火山・齋藤氏が「家具やカーテンを変えるだけでも変わる」と述べていましたが、物理的な影響とあわせて覚えておいてほしいのは特別な空間で再生すると不思議と心への響き方も変化するということです。
レコードジャケットは曲を可視化したものと考えているマニアが多いです。
部屋に飾ったら視覚・聴覚から楽しむことができるため、没入感も変わってきます。没入すると集中力が高まり、感覚が研ぎ澄まされるので聞こえ方も変わってくるというわけですね。雰囲気づくりも再生環境の一つと言えるでしょう。
機材が整い、聴きたいレコードも手に入った!となったら、次は部屋にレコードを飾ってみましょう!
↓下記ブログではレコードをおしゃれに飾るためにはどうしたら良いのだろう?とお悩みの方に向けて、レコードの飾り方・垢抜けテク・オススメ家具を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
予算・ニーズ毎のおすすめオーディオを紹介いたしました。
とにかく再生が出来ればOKな方は予算1万円でスピーカー内蔵一体型プレーヤー。
ちょっとこだわりたい方は予算5万円でアンプ内蔵スピーカーとプレーヤー。
しっかりこだわりたい方は最低20万を予算として考え、プレーヤー・アンプ・スピーカーそれぞれを購入し、徐々に音を探究することをおすすめします。
なるべくならネットではなく、店頭で実際に聞いて購入した方が失敗しません。とはいえ地域性やスケジュールなど様々な事情により、実際にお店へ赴くことが難しい方も多いでしょう。
本記事では私が実際に聞いてみて、人に紹介できると思った商品を紹介しました。もちろん、とんでもない阻害品はひとつもありませんので、買って失敗する心配はありません。(ただし音質は好みなので、好みが合わなかったらすみません。なお初期不良の苦情は購入元へお願いします。)
「お金が浮いたらレコードをたくさん買って、たくさんの音楽と出会ってほしい」という想いから、なるべくコスパが高い商品を厳選しました。
再生環境が整ったら今度はレコードコレクションを増やして多くの音に触れて、そして音楽に浸れる空間を作り、レコードライフを満喫しましょう。