PanasonicのヘッドホンステレオSHOCK WAVEシリーズより、RQ-SW20&RQ-SW70を大阪府吹田市のお客様よりお譲りいただきました! 良盤ディスクのご利用、誠にありがとうございます。
突然ですが皆さんはPanasonicのヘッドホンステレオにどんなイメージをお持ちでしょうか。
ウォークマン帝国を作り上げたソニーに負けじと、新製品をエネルギッシュに送り出していたメーカーではありますが、デザイン自体は非常に落ち着いていたな、という記憶をお持ちの方が多いのではないかと。
良盤ディスクのポータブルオーディオプレーヤー 買取価格表にいくつかPanasonicのヘッドホンステレオの実機が掲載されているのでのぞいてみてほしいんですが、基本的にはシンプルでシックなデザインに重心を置いていることがよくわかります(どちらかというとソニーさんのほうが暴れてませんか?)。
ちなみにワタクシのPanasonicのヘッドホンステレオのパブリックイメージはコレ↓
Winkの華やかなCMとは裏腹のクールなデザインですよね。
そんなPanasonicのヘッドホンステレオシリーズの中でも、とびきりの傾奇者と言えるのが今回お譲りいただいたSHOCK WAVEシリーズなのです。
まずは全体像をご覧ください。
カモフラ柄がRQ-SW20、光る液晶に四隅にリフレクター付きというド派手なRQ-SW70です。
防水&いかついボディーでタフさをアピール、デザインに関しても明らかにG-SHOCKの影響を受けていますよね。
実際、腕にG-SHOCKハメて耳にヘッドホン、ケツにSHOCK WAVEなるスタイルが、1990年代後半の若者のスタイルのひとつとなりましたね(特にヒップホップ好きにとって)。
筆者所有のRQ-SX15(こちらもシックなデザインですね)と比較してみました。ゴツさ歴然、ですね。
RQ-SW70は残念ながら電源が入らなかったため、RQ-SW20を詳しく見てみましょう。
まずSHOCK WAVEといえばカセットふた開閉のツイストロックですね。閉じるというより「締め上げる」感です。ちょっと落としたくらいじゃカセットテープ吐き出さんぞ、という気合を感じます。
そしてイヤホン端子部にもフタが。防水はバッチリです。
テープは残念ながら再生できずでしたが(後ほど修理にチャレンジしてみましょう。)、ラジオの受信は可能でした。
本来であれば重低音が楽しめるXBS、さらには付属のヘッドホンで体感サウンドが楽しめる(低音に合わせてヘッドホンが振動する!)VMSS(Virtual Motion Sound System)機能も楽しみたいところです。
このいかつさとガチ振動の重低音、そう、いかにもヒップホップ向きだと思いませんか? その通り、SHOCK WAVEシリーズはアメリカで人気を博したシリーズだと言ってよいでしょう(アメリカの電気屋さんに初めて足を運んだ時、SHOCK WAVEのラインナップの豊富さに驚いたものです)。
そして当時の日本のB-BOYたちはアメリカ渡航の際は、友人たちに頼まれたアメリカ発売のSHOCK WAVE(帯域が違うのでラジオとして使えなくなるのは承知の上)と大量のMIXテープを購入して土産として持ち帰る、なんてことをしていたわけです。
当時の日本は言わずと知れたJ-POP大全盛時代です。ヘッドホンステレオからCD、MDポータブルプレーヤーへの移行も進んでいました。彼らの行動やスタイルは、そしてSHOCK WAVEのヘッドホンステレオはメインストリームたることはありませんでした。
ただ、そうした行動の積み重ねが、現在の日本のヒップホップ熱とカセットテープ人気の下支えになっていることは間違いのないところです。そういう意味ではSHOCK WAVEの果たした役割も、決して小さいものではないのは確かです。
皆様の思い出の愛機がございましたらお気軽にコメントをお願いします。
良盤ディスクでは、SHOCK WAVEはじめ各種ポータブルオーディオプレーヤーを高価買取させていただきます。
お客様の大切にされてきたプレーヤーを泣く泣く手放そうとお考えでしたら、是非当店に一度ご相談下さい。
音楽好きなスタッフが丁寧に査定させて頂きます。
(書いた人)2000年にリンプ・ビズキットが「マイ・ジェネレーション」の歌詞に「We downloaded the Shockwave」の一節をブチ込んできた時「これで俺らのSHOCK WAVEと若者のSHOCKWAVEの意味変わるなあ」と思った良盤ディスク 買取広報スタッフ。今はどちらも過去のもの、ですが。日々お売りいただいたアイテムをご紹介します。