<名盤セレクション 90's~邦楽ロック>小沢健二 「LIFE」

小沢健二 「LIFE」

1994年に発売された小沢健二のセカンドアルバム「LIFE」。

小沢健二はオリンピック騒動で話題の人となった小山田圭吾と組んでいたバンド、”The Flipper’s Guitar”を1991年に解散しました。

犬は吠えるがキャラバンは進む cd

彼は1993年にソロデビュー、そして同年1stアルバム『犬は吠えるがキャラバンは進む』が発表されました。

アナログレコード 小沢健二 「LIFE」 ジャケット裏面

ファーストアルバムに次いで発表した2ndアルバム「LIFE」は、ブラス、ストリングスを起用したいわゆるソウルナンバーが多く、前作もポップかつ繊細なメロディーが印象的でした。小沢健二が元々持っているポップスのセンスに弦楽器、管楽器がいい具合に乗っかり、より深みのあるポップスに仕上がっていました。

このアルバムが発売当時、私はフリッパーズギター解散を引きずっており小沢健二のソロデビューは気にかけていませんでした。というのも、この頃北米では「ニルバーナ」をはじめとする「グランジ・ロック」が盛り上がっており邦楽には興味が湧かない時代だったためです。

しかし、そこはさすがポップスの天才小沢健二。ラジオのスピーカーから流れる心踊るリズムとメロディーは元来フリッパーズ好きな私の心をあっという間に鷲掴みにしていきました。そして当然のごとくCDを購入していました。(レコードはあとになってから購入)

収録している曲の多くはポップス史に残る名曲ばかりでした。実際全ての曲がシングルカットされるほどであったので疑う人はいないでしょう。

LIFE ライナーノーツ
LIFE ライナーノーツ 裏面
ジャケットと同じサイズの歌詞カードです

例えば、「愛し愛されて生きるのさ」や、「ラブリー」や「ぼくらが旅に出る理由」は弦楽器、管楽器無しには成立しないのではないかと思うほど最高にアレンジされていました。のちに多くのアーティストに影響を与えたポップスの見本になっています。現在でもTVのBGMやCMから流れる「LIFE」の収録曲のメロディーに耳を傾けています。

また、「いちょう並木のセレナーデ」や「おやすみなさい、仔猫ちゃん!」などスローなテンポかつ甘い歌声の曲がアルバムの内容をグッと引き上げているのです。

音楽的にはとても丁寧に作られている彼の曲の多くには、ファンキーなギターのカッティング、モータウンライクなベースラインが必ず入っています。私は今でも小沢健二の楽曲のベースのフレーズを口ずさんだりしてしまいます。とにかくグルーブ感が半端ないのです。

でも何よりあの頃(1990年代後半)を過ごした方なら同感してもらえるとは思いますが、小沢健二のメロディーはデートの時は特にカップルの気分を盛り上げてくれる”イカす”BGMだったのです。

アナログレコード 小沢健二 「LIFE」

今振り返ってみると元祖渋谷系ミュージシャンみたいな印象がある小沢健二ですが、曲自体は渋谷というより北米東海岸サウンドのような気がします。とても繊細な音作りはその後の彼のアルバムを聴けば理解できるはずです。皆様も機会がありましたら、近年の小沢健二サウンドを味わってみてはいかがでしょうか?

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